かえるくんのゆかいな日常

かえるのふたりづれが、いろいろなところに旅するブログ。さあ、今日も昼からビールを飲むか...

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シドニーの大学住まい(2)藍青山地の絶景世界

今日のシドニー:晴れ。8℃/20℃。

いや、愉快な体験であった。

Sydney Autobahn M2

そこに行くには中央駅から電車に乗るのがガイドブックの指南する道なのだけれど、いまペンギンさんがいるのは郊外だから、マッコーリー・センターのバス停から611系統のバスに乗ってブラックタウンへ。このバス、ただの路線バスの車両で高速道路を100キロですっ飛ばすのが、なかなか楽しくてよいのです。

ブラックタウンから、中距離列車のブルーマウンテンズ線マウント・ヴィクトリア行きに乗ります。シドニー近郊は、近距離電車のT1線と同じところを走りますが、近距離区間は大幅にかっ飛ばします。かつての常磐線みたいなものですね。

その電車、ブラックタウンの次のペンリス駅で少し車両がすいてきたので、座ろうと思ったら、あらら、フレンズたちに遭遇。びっくり。…びっくりなのですが、考えてみればこれだけのお天気。先週は天気はだめだ目立ったみたいだし、だから、ペンギンさんに1週先立ってきていたフレンズたちにとっても初めてのお天気の週末。だから、朝少しゆっくりおきてから、シドニー郊外の名所中の名所らしいところを目指そうというペンギンさんの行動パターンと同じ人たちがいても、実はそれほど不思議な話ではない。フレンズの一人も、ホームステイで同宿しているお友達に会ったみたいだし。

Blue Mountains Bahnlinie

ブルー・マウンテンズ線、長距離客車列車でもないしたいしたこともないかと思っていたら、ダイナミックな車窓にびっくり。ごめん、なめてた。

列車は無事、カトゥーンバ駅に到着。

Katoomba Bahnhof

駅を出た人波についていくと、クラシックなホテルの目の前が路線バスの乗り場。ここから乗る686系統のバスはかなりの大型車両だけど、やはりみんなの行動パターンが同じためか、とにかく大混雑なのです。でも、街の中の激しいアップダウンの道を走っていくと、その場所は、突然現れたのでした。もちろん、バスを駆け下ります。

Drei Schwestern

特徴的な「三姉妹」の岩尖。そして広がる大パノラマ!

Echopunkt

…こりゃ、ちゃんとパノラマ加工しないとパノラマになってないですね。ともかくすごいんです。

比較的簡単に絶景が眺められて、あと「三姉妹」がきれいに見えるこの「エコーポイント」は、どのガイドラインでも一押し。なので、まずはここでバスを降りたのです。さて、次の名物に行かねばならないのだが、ここのインフォメーションで配っている紙では、バスに乗って移動せよとのこと。でも、たぶん、この距離、歩けそうだし、なにやら「プリンス・ヘンリー・クリフ・ウォーク」とか言うのがあるし、インフォメーションで聞いたら、所要45分というし、レディーたち、いってみない!?

Echopunkt

電車の中でばったり会ったが運のつき、ペンギンさんに付き合わされてしまったの感があるフレンズのレディーたちでしたが、案外悪くなかったのかも。だって、エコーポイントは人でごった返して大変だったけど、こっちに来たら、もっと互換で迫力を感じられて、なおかつ写真も余裕で取り放題なんです。

Princess Henry Kliffweg

こんな、まさに世界遺産な感じの花も、わかるといろいろ楽しいのだけれどなあ…

Princess Henry Kliffweg

だめですよ、何があったにせよ、友達をたたき落としちゃ。

心地よい眺めのところを見つけて、レディーたちは持参したランチを食べてます。かえるくんにもおひとつおすそ分け。すてきなおねえさんたちに、感謝、感謝!

Princess Henry Kliffweg

かくして、これの乗り場にやってきたってわけ。

Scenic Skyway

この「シーニック・スカイウェイ」が大人気なのだけれど、これを対岸側からいきなりのろうってわけ。これを含めた「シーニック・ワールド」の料金、大人39ドルは、ロープウェイを降りたところの改札口で支払うことが可能です。

なにぶんにもこのお天気、ロープウェイも大混雑でしたが、2便待ってやっと乗ることができました。

床が透け透けというのだけれど…

Scenic Skyway

そんなに透けた感じがしないし、透け透けなのは床の一部なので、普通のロープウェイと同じ感覚で載ってたぶん問題はありません。

これを降りると、シーニック・ワールドの建物に着くわけです。レディーたちはポテトに夢中。ペンギンさんはかえるくんを誘って、ちょっと一服。

Scenic Skyway

ところで、ペンギンさんがどうしても乗ってみたいのは、実は「スカイウェイ」のほうではなくて、こっちのほうだったんです。これもまた、レディーたちを慫慂して、付いてきてもらうことにしました。

Scenic Railway

このシーニック・レイルウェイ、最大斜度が52度という「世界最大勾配の軌道」らしいんです。これは乗らざるを得まい。

さて、これもまた大人気で、これも2便待って乗ることになります。待ち合わせの間、おにいさんのマイクパフォーマンスがいちいち面白い。太鼓のおにいさんは、自分の知っている知識で適当にリズムをつけます。

Scenic Railway

この列車に乗り込むわけですが、出発していきなり、トロッコはまっさかさま。「きゃーっ!」という声を背に、ものすごい絶景を眺めながら、あっという間に谷底の駅に到着です。

Scenic Railway

本当は、谷底の駅からトレイルが伸びていて、そこを散策すると面白いらしいのですが、朝ゆっくり出たぺんぎんさんたち、けっこう、ここシドニーから遠いから、そんなに油を売っていられない。世界自然遺産を楽しむという点では惜しいが、まあ仕方がないか。

Scenic World

それに、これ、帰りは帰りで十分面白いものなのです。

Scenic Railway

ところで、前席の背もたれの右端のところ、怪しいスイッチみたいのがあります。これを操作すると「レイドバック・モード」と「クリフハンガー・モード」に変わります。要するに、自分の座っている背もたれの角度が変化します。だから、帰りは当然、クリフハンガーで。うん、こっちのほうが断然おもしろい!

Scenic Railway

ところで、ペンギンさん、スイスにいたときに「世界最大勾配の鉄道」に乗ったんだけど、またここでも「最大勾配」とは・・・って思ってたんです。その答えは、行ってみればわかりました。これ、「鉄道」ではないんです。

もともと、シーニック・ワールドというのは炭鉱なのでして、頁岩を破砕して得られる石炭等の鉱物を上のほうに運ぶための、一種のエレベーターとして作られたのが、このケーブルカーのトロッコだったんです。つまり、産業用ケーブルカーというのが正確なところ。そもそもは人を乗せる用途ではなかったので、登山列車などと同一に論じるべきものでもないんですね。

とはいえ、このスリラーな体験は相当な金を生むと気づいた人は偉くて、早くも1928年には、炭鉱を創業していない日に観光客を乗せて走らせていたそうです。山上の駅に、その当時の車両が展示してあったのですが、これ、のったら「きゃーっ!」どころでは済まないだろうなあ…

Scenic Railway

だから、谷底のトレイルを、最も簡単なルートで言えば今回は乗らなかった「ケーブルウェイ」というロープウェイの駅まで10分ほど歩いて戻っていくと、ちょっとした炭鉱のあとなどがあったりして、実はとても興味深いところだったのですが、今回は今回でまあいいか。

それと、いったいこんなダイナミックの地質はどう現出したのかも気になっていたのですが、つまりは石炭紀くらいの地層が露出しているってわけなのですね。それを掘削してより深くなったところの炭鉱跡が、現在の「シーニック・ワールド」ってわけ。これに、世界自然遺産としてのアクティヴィティーなども意識しながら、現在は運営されているみたい。

そうそう、ひょっとしてこのブログで情報を確認する人もいるかもしれないからの情報提供だけれど、ペンギンさんの持ってきた2009年版「歩き方」では、この施設の3つの乗り物―スカイウェイ、レイルウェイ、ケーブルウェイは、それぞれに値段を徴収していたみたいだけれど、現在は、39ドルの共通乗り放題券で利用できます。というより、「シーニック・ワールド」の「料金」は、入場料でなくて、これら3施設という「アトラクション」の料金なのです。だから、乗り物に乗らなければ、散策する分にはただなのです。でも、どれも乗らないのはちょっともったいないかも。「レイルウェイ」なんて、もはやジェットコースターみたいなノリだし。

Katoomba Bahnhof

かくして、またしても牛ぎゅうづめの大型の路線バスに乗って、カトゥーンバの駅まで戻ってきました。すぐに2階建ての電車がやってきます。2階建ての雰囲気はヨーロッパみたい、電車っていうのがちょっと日本みたい。

フレンズのレディーたちのほとんどは、今日はダウンタウンでお食事会。肉を食べたい、肉だ、肉だ! そういう声が聞こえてきます。ペンギンさんは、かえるくんとパラマッタの駅でフレンズたちと分かれて家路に付きました。ご飯を食べて、きのう買い込んだワインを飲みつつ、チョリソーソーセージと山羊乳チーズをつまみにして、ブログを更新しているのです。みんなはいい夜をすごしているといいね。
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シドニーの大学住まい(1)オペラ、オペラ、オペラ!

今日のシドニー:晴れときどきくもり。7℃/18℃(ABC豪州放送協会のサイトでの予報)

冬のシドニーだけど、40℃の熱帯日本から来た身にとっては、もう天国みたいな場所なんです。

さて、ひょんなことから、お仕事の関係で派遣されたシドニー

ただ、いつもの調査旅行みたいに調査の仕事が詰まっているわけでなく、なんとなくみんなの様子を把握しているだけの仕事なので、時間はあります。論文のひとつも進めてやろうと、(なぜか)ドイツ語文献なども持ってきたのだけれど、はて、ちゃんとこれらを生かすことはできるのか!?

既に時間感覚が怪しくなってきているのだけど、たぶんシドニー3日目のペンギンさん。空港に着いた早々、郊外の大学まで一直線で、まだ街中を見ないままでした。だから、夕べは、実は思い切って買ってしまった、その支払証明のプリントを持って、行ってしまった…

Sydney Hafen

フェリーターミナル沿いにはたくさんの観光客。そりゃそうだよね。だってこんなにきれいな空なんだもの。

Sydney Hafen

ダウンタウン側も美しい。でも、なんといっても、夕暮れ時のシルエットが、もうなんともいえないのは、港大橋。

Sydney Hafenbruecke

目的地へのアプローチは2層立て。その下層は、フェリーターミナルから歩いて近いほうから、オペラバーオペラキッチンと続いていきます。このあたりはチケットがなくても問題なく入れるエリア。そして、こんな景色のおつまみ。オペラバーの席はかなり埋まっていたのだけれど、防波堤に心地よい腰掛があって、おつまみを生かすにはそこにいけばいいだけじゃん! ペンギンさんったら、そりゃ、もう…

Opernhaus Sydney

30分前にはボックスオフィスに来てね、とのことだったので、階段を上がって建物の中へ。こんな演目の、20豪ドルのパンフレット。

Cosi fan tutte

ペンギンさん、本当にオペラってのは、生で見たことはなかったんです。もともとお芝居系をほとんど見ないペンギンさん。テレビでならオペラにもチャレンジしたことはあるんだけど、アリアが続くとどうにも退屈しちゃって、なんだか入り込めないんですよね。それに長いし。そういうことで敬遠し続けて、そういえばシバフント先生に、何で見ないの!?って顔をされた記憶があるわけです。先生はあくまでワグネリアンであった…

それにしても、ドイツにもスイスにも留学したこのペンギンさんが、オーストラリアでオペラデビューって…

Opernhaus Sydney

いくらなんでも世界遺産にするには早すぎたんじゃないの!?っていうのが正直な気持ちですが、でも、この、イェルン・ウッツォンによる曲線フォルムが現代建築の記念碑的建築物であるのは確かな話。近現代建築ファンとしては、当然注目の的なのです。1959年に建築を始めて、完成したのが1973年まで掛かったとか、実はすぐできるよって言っていて、予算がめちゃくちゃに肥大化したとか、どこかの東京で聞くような話満載の、ひょっとしたら巨大公共工事詐欺みたいな話も思い出すところ。そうはいっても、シドニーっ子たちの自慢であるには違いないらしく、こちらのドクターも、まずは行け!っていってたんですもの。

楽屋裏ツアーを20豪ドルとかで開催していたりもするけれども、機能主義者のペンギンさん、オペラハウスの機能はオペラを演じることにしかないはずでものね。やはり体感しなくては!

Opernhaus Sydney

このモーツァルトにしたのはまったくの偶然で、単純にほかに選択肢がなかったのでした。もうひとつ、カルメンもやっていたのだけれど、カルメンのほうは次回公演が満席で、今回の出張日程ではもうほかに見られる時間のオペラはないから、モーツァルト一択でした。まあいいや、ペンギンさんでも名前を知っているオペラだし。

ジョナサン・ダーリントン指揮、デイヴィッド・マクヴァイカー監督、フィオルデリージにニコル・カー、デスピーナにタリン・フィービッグ、ドラベッラにアンナ・ダウスレー、フェッランドにデイヴィッド・ポルティッロ、グリエルモにアンドリュー・ジョーンズ、ドン・アルフォンソにリチャード・アンダーソン、オペラ・オーストラリア合唱団とオーストラリア・オペラ・バレー管弦楽団。

ひょっとしたらブログを見た人がよだれをたらしてうらやましがるかもしれないから、とりあえず配役を書き上げてみたけど、ほら、ペンギンさん、オペラに関しては完全にビギナーでしょ。もう誰が誰なんだか。

…そういえば、シドニーのオペラ「ハウス」って有名なんだけど、肝心の「オペラ座」のほうは認識がなかったんですよね。オペラ・オーストラリアってのが興行主体なんだけど、はて。

Opernhaus Sydney

建物内部は撮影禁止なので写真がないのだけれど、この写真でもわかりますよね。ちょうどフォワイエが移っている形になるのだけれど、なぜ、こんな貝殻の形をしているのか。貝殻の概観は、狙ったものでもあるのだけれど、曲線フォルムに関しては、よく意図がわかりました。

なんと言っても、室内に一切柱がないんです。だから、フォワイエもホールも広々とした空間。一番後ろの席から舞台を見るのにまったく何の支障もないんです。そしてこれだけの人を収容できる。欧州の伝統的な箱型劇場は、情緒はともかくとして、必ずや死角ができてしまいますものね。

おそらく、だから、舞台の奥行きも相当広くできて、まずペンギンさんの印象に残ったのは、こんなにも奥行きが広い舞台でやるんだっていうこと。もっとも、そうなると結局、死角とはいわないまでも舞台を奥までくまなく見渡すには不都合な堰が出てくるのは否定できない。ペンギンさん、急遽の豪州行きであわてて予約できる席を探して、一番後ろの席になったのだけれど、同じ列のほんの少しの差で79豪ドル席と99豪ドル席が分かれてました。せっかくだから99のほうにしたけど、行って見たら理由がわかった。オペラハウスも、ぼったくっているわけではなかったみたい。

Opernhaus Sydney

で、肝心のオペラだけど、管弦楽のほうは聴くのが多少の趣味であるから、どうやら古楽編成らしいことは理解しました。2管編成といっても、この大きな舞台で、響く、響く。たぶん、建築家の綿密な計算があったんだろうなあ。

レチタティーヴォっていうんでしたっけ、語りの部分はフォルテピアノ伴奏で、昔テレビで見た門てヴェルディのチェンバロ伴奏オペラみたいって思いました。でもいいですね、なんかそこがシンプルで、歌い手の芝居が浮かび上がってきて。フォルテピアノの音色もみやび。

おっと、肝心のオペラの感想だった。やはり生で見ると、けっこう引き込まれるものですね。多少の予習をしてきたけれども、アルフォンソとデスピーナは、いちいち面白い! デスピーナ役はあたりだったと見えて、この日一番の「ブラーヴァ!」の喝采を受けていました。

そして、予習しなくて失敗したのは、どの音域がどの配役かをチェックしてこなかったこと! 2組のカップルの、どっちがどっちだか、最後までわからずじまい。せっかく作曲家が書き分けてくれたんだから、テノールは誰でとか、アルトは誰でとか、ちゃんと見ておくんでした。

それにしても、アルフォンソの、「ほれ、言って見やがれ、『コジ・ファン・トゥッテ』!」は、本当に面白かった。

けっこう観劇中に笑い声が聞こえてくるものですね。一番後ろの席だから、時々感想がもれ聞こえてきます…ききとれはしないのですが。ただ、もっと私語がうるさいかと思っていたら、みんなマナーがよくて、ちょっとびっくり。…って、オージーさんたち、失礼!

オペラのよしあしはよくわからなかったけど、引き込まれてずっと見ていたんだから、たぶんこの日の演奏はよかったんじゃないでしょうか。幕が閉じて、ブラーヴォ、ブラーヴィという声が上がり、何人かは立ち上がる人もいたみたいですが、アンコールまで求めるほどの拍手はなく、終了。

19時開演で、オペラハウスを出てこられたのは22時40分くらいだから、郊外まで変えるには、ペンギンさんも帰途を相当急がなければならないのも、アンコールが出なかった理由かも。

…とてもよかったし、面白かったのだけれど、なぜこうも女声のアリアが続くと眠くなるんだろう。オペラのアリアって、それぞれもっと短くていいと思いません!? まあ、ど素人の意見だから。

「コジ・ファン・トゥッテ」―アルフォンソの口ぶりからするなら、「女なんてこんなもんだろ」って、フェミニストからすれば許されざる暴言だけれど、貞節を賭けの対象にしたり、自分たちは賭けに勝とうとしているのに本気になって相手を口説いてみたり、レディーと友人に裏切られたと思って失恋したもの同士、より激しく熱烈に相手を求めてみたり、…要するに、「男だってこんなもんだろ」って言うのが裏のテーマなのかもしれません。

いずれにしても、ペンギン・フレンズたちもそうだろうけど、たぶん「永遠の愛」とか誓い合っちゃってることだろうけど、そんなものなんてないんだよって、確かにこのくらいの年齢になるとわかってきて、その意味ではとても面白いドラマでした。

Sydney Hafenbruecke

最後に、もしひょっとしてこれからオペラハウスに行くのに、このページを検索してしまった人のために。

正面入り口そばのフォワイエも雰囲気がよくて楽しめて、それと外のテラスに出られるのも魅力的。ただ、相当込んでいるので、現地にも案内がありますが、階段を上って裏側、北側のフォワイエ、その下層にバーがあるので、そしてこちら側からだとハーバーブリッジが見えるので、時間をつぶすならそっちがなかなかにお勧めです。
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アカデミック・イングランド(2)音楽の都ロンドン

今日のケンブリッジ:くもり時々晴れ。朝夕に霧。7℃/13℃。(英国気象庁の予報による)

ペンギンさんたちはロンドンでの調査を終えてケンブリッジに来ました。今泊まっているところ、本当にきれいで、ここだけで1回分記事を書こうかなと思うくらい。だから、その話はとっておきます。

ちなみに、ロンドンの宿。

Royal National Hotel

何だか本当に巨大な建物であった…

さて、いくら調査旅行とはいえ、調査が終了したあとは自由時間があるわけで、特段の用事のなかったドクター・クッキンパパとドクター・ピンクホワイト(お名前の変更はいつでも受け付けますね☆)とで、ちょっと文化的な雰囲気に触れてみようってなったのです。

ロンドンの公式観光サイトからクラシックのコンサートでも探すかと思って、その日やっていたコンサートは2件だけ。残念ながら、ロイヤル・アルバート・ホールとか、そういうのはなかったのです。ただ、ひとつは、ぺんぎんさんもちょっと気になるけど、まず意見は合わないだろう。

そういうわけで、3人で相談して向かったのは…

LSO St. Luke's

きれいにライトアップされた、教会みたいな建物。

LSO St. Luke's

LSO St. Luke's ――ロンドン交響楽団セント・ルークス・センターというのが、今晩の目的地。いま、もののサイト(いつものやつとか、公式サイトとか)をみたところだと、もともとは18世紀に立てられた英国国教会の教会で、いわば登録有形文化財みたいなものにも指定されるような建物だったみたいなのだけれど、1961年に閉鎖されて以降、見事な廃墟になっていたみたいなのです。それを音楽ホールとしてよみがえらせたのが、ここみたい。

だから、内部は見事なまでのホールで、とりわけ録音機材やらがたくさん並んでいます。

LSO St. Luke's

それにしても不思議な編成のようです。

当日券で12ポンド払って中に入ります。絶対にがらがらだろうという予期に反して、(もともと少ないとは家)客席はほぼ満席。特に、子どもづれが多いのに驚きます。

――そして、音楽が始まるのです。

まずは、おにいさん二人が出てきて、「クラッピング・ミュージック」。ふたりで手をたたくだけで音楽をつくろうって言うのだけれど、さすがはこの作曲家、もう何だかそれだけでものすごく格好いいリズム。しかし、なんと言うか、楽器の演奏だってそうなのには違いないのだけれど、演奏者にとっては絶対はずせないという緊張感が並々ならぬものがあるのだろうなあ、これ。

…そうです。実は、まず意見が合わないだろうと思っていた、スティーヴ・ライヒのプログラムを聴きにきちゃったってわけ。ドクター・クッキンパパと、ライヒはぜひ聞きたいものですねえ、ってものすごく意気投合しちゃいまして。いくらシュトックハウゼンみたいじゃないっていったって、結局は現代音楽。そう賛同者は募れまいと思っていたから、これにはびっくりの展開なのです。

2曲目は「木片のための音楽」。それぞれ異なる音の高さのウッド・ブロックをもった5人が、これもライヒらしい、小さなブロックで構成されたリズムを、一種のカノンで演奏していきます。リズムが退屈になってきたところに、意外なリズムがぼんっとはいって、場面転換する。そしてまた、リズムに揺られていく。演奏者たちはのりのり。

LSO St. Luke's

3曲目は「六重奏曲」。六重奏とはいうものの、それは一度に奏でる人数の最大限が6人という趣旨。

この日は、ロンドン響のパーカッション奏者たちによる演奏会。パーかっしょにストたちが、結構動き回っていろいろな楽器をそうするわけですが、それにしても、演奏会開始前に写真を撮ったときにはさっぱり気づかなかったことにびっくりするのです。

Vibraphone

編成は、ピアノ2台、シンセサイザー2台、マリンバ3台、ヴィブラフォン2台、バスドラム2台、アンティークシンバル1台など。ときおり、ヴィブラフォンやマリンバのための撥を打ち鳴らして音を作ったりもします。しかし、何よりびっくりしたのは、ヴィブラフォンに弦楽器の弓を当てる奏法。あんな音が出るんだという驚き。最初は、黒板を指で引っかくようないやな音が出るのかと思って身構えたけれども、そうでもないのですね。

曲は、やはり短いブロックに分かれた楽想をカノンで進めていくスタイル。しかし、ところどころでは曲が訪れるのでありまして、とりわけアンティーク・シンバルの音が、退屈さを破壊するのです。最後のほうは、全員が鳴らした、しかし鳴らしていない、たぶん倍音の音がワーッと鳴り響いて、ものすごいグルーヴが生まれていて、もうなんともいえない興奮。観客は地鳴りのような足踏みで、彼らのすばらしさをたたえるのでした。

観客には、前述のように、子どもたちも多かったのだけれど、誰一人むずがらずに、この音楽を楽しんでいったことにまた、驚き。いい音楽はわかるものなのですね、たぶん。

あっという間の45分のコンサートでした。

会場となったロンドン響セント・ルークス・センターは、隣が音楽学校らしいこともあり、どうやら実験的な作品を演奏するのに特化した会場のようでした。この日も録音をしていたみたいです。BBCあたりが協力しているようなので、ひょっとしたららじおでながれていたのかな?

この会場。地下鉄ノーザン線の「オールド・ストリート駅(Old Street)」から、オールドストリートを西に向かって歩いていった先にあります。

Diversion

さて、もうひとつのコンサートというのも気になりますよね。ロンドンに来てヘンデルだって言われたら。プロフェッサー・イルカのご提案、「はしごしてみたら」の一言に乗って、とりあえず移動してみることにしました。途中、乗換えを挟んで、地下鉄ピカデリー線で「レスター広場駅(Leicester Square)」へ。そこからトラファルガー広場のほうに歩いていって、その広場の隅に大きな教会があるのです。

St. Martin-in-the-Fields

イルカさんは「途中からでも問題なく入れる」っておっしゃっていたのだけれど、そんなこと見たい件なぺんぎんさんたち、けっこうどきどきで、セント・マーティン教会のボックス・オフィスに相談してみたところ、拍子抜けするくらいにあっさり「いいよ」というお返事。ちょうど途中の休憩のタイミングで席に入ってね、ということで、割引になったお値段で中に潜入することに成功するのでした。

まあでも、「あと5分10ふんしたら休憩に入るから、後半が始まるまで、何か飲んで待っててよ。」という一言に甘えて、この教会のくりぷとに営業しているカフェで、まずは一休み。

St. Martin-in-the-Fields

時間が来たので中に入ります。演奏はロンドン・ベルモント・アンサンブル(Belmont Ensemble of London)。最初に見ていたウェブサイトに寄れば、ヨーロッパでも特に多忙なアンサンブルなのだそうですが、実際に演奏もよかったのでないかと思います。おそらく古楽器で、だからナチュラルホルンが安定していなかったとか、まあそういうこともあるけれども、それはそれでまあ雰囲気があっていいのでないかなと思います。

プログラムは、前半にはバッハの組曲第3番なんか会ったみたいだけれども、後半は、ヘンデルの「水上の音楽」、パッヘルベルのカノン(ジーグ抜き)、ヘンデルのオーボエ協奏曲ト長調、そして、同じくヘンデルの「王宮の花火の音楽」。最後のなんて、確かに花火が打ちあがっている感じでしたもの!

St. Martin-in-the-Fields

もう、ドクター・クッキンパパは大満足のようで、「やっぱり景気づけにライヒ、その後待ったりとヘンデル、順番としてはこの準だよね。」っておっしゃってました。ドクター・ピンクホワイトも、実のところ久石譲の、風の谷のナウシカの王蟲の音楽が好みだったらしく、思いのほか喜んでくださいました。よかった、よかった。

芸術も楽しんだし、さて、新しい街でアカデミズムに浸ってみるか。
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アカデミック・イングランド(1)4度目のロンドンへ

今日のロンドン:14℃/16℃。くもり時々雨。(BBCの天気予報による。)

ロンドンに来ちゃいました。

Big Ben

もちろんお仕事なので観光三昧とは行かないのですが、せっかくブログにぴったりの体験中なのだから、ちょっとだけ信州旅の話を中断して、こっちの話題を、ってわけ。

Tokio Haneda Flughafen

今回の出発は羽田から。羽田の国際線ターミナルは、さすがに新しいだけあって、日本人が好みと考える空港ターミナルの最新鋭という感じです。実はぺんぎんさん、ここは2回目なのでして、前回もいいなあと思った場所に、時間を見つけていってきました。

Tokio Haneda Flughafen

もちろん、ここからは飛行機が大きく見えます。

Tokio Haneda Flughafen

さて、ペンギンさんが乗ったのは、JAL043便の羽田発ロンドン行き。機材は777-300。

JAL

ハーゲンダッツなんかつけちゃって、リッチだよ。

フライトの中盤では、クリームシチューカレーパン。もはや何が何だかよくわかりません。

JAL von Tokio nach London

到着1時間前の軽食は、牛丼。最近のJALは、何だかよくわからないけど、攻めてます。

JAL von Tokio nach London

通路際の席なので、残念ながら窓の外の写真はありません。一番後ろの席だったからアテンダントさんがひっきりなしに行きかっていたのだけれど、心なしかかえるくんが大人気だった模様。

フライトは無事にヒースローへ。

ヒースローから市内へはいくつか交通手段があるのですが、ホテルまで乗り換えなしでいけそうなので、地下鉄のピカデリー線へ。この路線、市内から来た列車がヒースロー空港のところでループして市内に戻っていくので、方向を間違えて困る心配はまずありません。

U-Bahn Picadilly Linie

車体は見事に「チューブ」で、大荷物を持った人が集団で乗るには、とことん不向きな車体です。ピカデリー線は、ロンドンの地下鉄の中でもとりわけ小型みたい。

日本時間の11:35に出た飛行機は、ヒースローにイギリス冬時間15時前に到着。そこから入国審査やなんやかやをこなして電車に乗れば、市内までゆったり1時間くらい掛かります。

そういえば、入国審査。パスポートの隅々までちゃんとチェックして、ぺんぎんさんは以前のドイツの滞在許可証がパスポートに貼付されていたりしたので、今もヨーロッパに住んでいるのか、とか、何しにドイツに言ったのかとか、かなり根掘り葉掘り。ほかのメンバーも似たようなもので、列の前のほうのお姉さんなんて、入国審査官になぜか泣かされたりと、けっこう時間が掛かりました。そんなものだから、せっかく定刻より早く飛行機が着いてくれたのに、もう日が沈んじゃうよ。

U-Bahn Picadilly Linie

そういうわけで、無事、ホテルに到着(写真は翌日、日のあるうちに撮ったもの)。

Royal National

ラッセル広場の駅のそばにあるこの「ロイヤル・ナショナル」というところは、なんだかホテルというよりは、巨大な学生寮という感じ。アメニティーは石鹸だけ。下手すると(ぺんぎんさんの部屋みたいに)ドライヤーもなくて、ぺんぎんさんは大丈夫だけど、同行のプロフェッサー・リリーなんて、なんと20ポンドもデポジットを払って借りてきたっていうすごい話なのです。まあでも、お値段も市内の一等地にある割にリーズナブルであるから、最初からそういうところだと思っていればそれほどひどいこともないわけですが。

そういえば、前回の、ぺんぎんさんにとっての3度目のロンドンは、バス・トイレ共同の2泊朝食付き110ポンドだったから、それに比べれば雲泥の差です。

もっとも、朝食は、別の意味で雲泥の差だったわけですが。

Royal National

もちろん、このほかにシリアルとか、少しばかりのフルーツwith粉砂糖とかがあったのですが、しかしそれだけ。卵とかソーセージとかがほしければ5ポンド払えっていう話。

うーん。ブログを書き終わったぺんぎんさんとかえるくん。これから朝ごはんを食べようか(というよりコーヒーが飲みたい!)というところなのだけれど、ここでコーヒー飲んでも落ち着かないし、卵とかソーセージをつけたつもりで外の喫茶店に出たほうが楽しいかしら。あるいは部屋に備え付けの唯一の近い備品で、ホテルの用意してくれたコーヒーをここで飲んだほうがまだしも優雅かしら。思案のしどころです…
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ペンギン・フレンズ、信州へ(3)かえるくんのふるさと!?

今日の名古屋:快晴。15℃/20℃(しかし、気温が絶賛降下中。22時には12℃)。

ふむふむ、秋半ば、西高東低の気圧配置で北よりの風、風速8m/s(気象通報で言えば「風力5」)を超えると木枯らしなんですか。だとすると、今日の名古屋は木枯らし1号です。北風が暖かくてちょっとよどんだ空気を吹き飛ばして、空はすっきり。ぺんぎんさんはお仕事。

Nanzan Uni

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さて、ちゃきちゃきとブログを進めていこうか。ぺんぎんさんとフレンズたちとの大旅行、公式日程1日目が終わるところ。いいかい、みんな、朝が早いんだからね。夜更かししてもいいけど、絶対起きてくるんだよ。

Studentinen

そして、朝。

お出かけ先は松本からだいぶ離れた穂高の山すそなので、プロフェッサー・ツュクルスが、この日だけは貸し切りバスを用意してくださっていました。

Autobus

行き先は「鐘の鳴る丘」。ただし、その後立て替えているから、「とんがり帽子の時計台」は別の場所に移築されています。帰りにバスで寄ってみようって話になったのだけれど、とても出ないけれども大型バスでは入れなさそうな場所で、残念ながら断念したのでした。

うーん、ブログに使える写真がないなあ・・・

Kastanien

非行少年たちが、「とんがり帽子」の建物で一緒に生活して構成していくって内容のラジオドラマ「鐘のなる丘」は、戦争直後の時期に、ものすごい人気になったそうです。いくら娯楽のない時代とはいえ、果たしてこのような内容のドラマが今でも人々の心を捉えることがあるのだろうか。・・・ないともいえないか。金八先生みたいといえばみたいですものね。

ところで、ぺんぎんさんが子どものころはまだLPが現役で、おうちにあったレコードを面白がって聞いたりしていたものだから、ヴァッシュベーアばあさんの趣味と思われる「子どもの歌」のレコードに入っていた「緑の丘の、赤い屋根」なんていう歌が歌えてしまうし、懐かしくも思うのだけれど・・・ ちょっといくらなんでもぺんぎんさんのジェネレーションじゃないよね。ヴァッシュベーアばあさんにとっても十分古いと思うのだけれど。ちなみに、このせいでぺんぎんさん、「七つの顔のおじさんの本当の顔はどれでしょう」とかも歌えます。

「有明高原寮」は、このような流れを汲んで、現在は法務省所管の少年院なんだけど、全国でもほかに例を見ない「塀のない少年院」なんです。なので、研究の関係から、一度見学の機会をいただければなあ、と思っていたのでした。対応してくださったスタッフの皆さん、ありがとうございました。

さて、有明からまっすぐ松本に戻ることも可能なのだけれど、せっかく安曇野まで来たらここによっていくのが定番ルートだなあ、っておっしゃるプロフェッサー・ツュクルスのご提案に従い、ぺんぎんさんとフレンズのかなりのメンバーとリリーさんが途中下車なのです。

Meerrettichfarm Daio

大王わさび農園なのです。きれいな水が流れていて、なんとも素敵なのですよね。入るだけならただだけど、せっかく来たのだから…

Meerrettichbier

わさびビール。かえるくん、どうだい?

―うーい☆ うまい…
―やっぱり、調査の後はビールだねぃ。

…あの、それぺんぎんさんのせりふ。そうじゃなくて、わさびの味はしないのかい?

―そうそう、そうでしたね。
―後味にほんのりするだけだよ。

…そうか、あまりゲテモノでもないのだね。おっと、メインディッシュが来たよ。

Buchweizennudeln

やっぱりおそばよね★ せっかくの天然わさび、もっとてんこ盛りだとうれしかったなあ・・・

リリーさんと一緒に食べていたら、フレンズたちも続々ここにたどり着いたみたい。でも悪いね、ここは景色がきれいなんで、ちょっくらリリー先生と散歩に行って来るよ。

Meerrettichfarm Daio

黒いのは、涼しいのが大好きなわさびさんたちへの心遣いなのです。

Meerrettichfarm Daio

やっぱりきみたちは水辺が合うね。

―かえるくんだもの。
―そりゃそうさ。
―ははは。

Meerrettichfarm Daio

ぺんぎんさんは実は一度ここに来たことがあって、ぐるっと向こうまで回ってくるのもなかなかに楽しいのだけれど、今日はこの後まだ集会が待っているから、そこまではいかないで入り口のほうに戻ってきました。蕎麦屋さんから出てきたフレンズたちと鉢合わせ。・・・なんだって!? 君たちはここの景色を一切見ずに帰ってしまおうというのかい!? しようがないなあ。時間がないけど、一番フォトジェニックな場所で集合写真を撮ろう!

Meerrettichfarm Daio

ついでにかえるくんも。

Meerrettichfarm Daio

中の水路をボートでめぐるアクティヴィティ、ちょっと楽しそうですね。

ここから「あづみ野周遊バス」に乗って帰るのだけど、もともと乗り合いタクシーのようなものだから、ペンギン・フレンズたちがたくさんで目いっぱいになっちゃった。でも、別のフレンズたちとあっさり合流。えっ、4人で乗ればタクシーのほうが安く上がったって!? きみたち、情報収集がうまいなあ・・・

Hodaka Bahnhof

穂高駅からのんびり大糸線に乗って松本駅まで。そこからいったんホテルに寄って荷物を置いて、・・・そこから先は、また次の機会に。
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