かえるくんのゆかいな日常

かえるのふたりづれが、いろいろなところに旅するブログ。さあ、今日も昼からビールを飲むか...

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シドニーの大学住まい(1)オペラ、オペラ、オペラ!

今日のシドニー:晴れときどきくもり。7℃/18℃(ABC豪州放送協会のサイトでの予報)

冬のシドニーだけど、40℃の熱帯日本から来た身にとっては、もう天国みたいな場所なんです。

さて、ひょんなことから、お仕事の関係で派遣されたシドニー

ただ、いつもの調査旅行みたいに調査の仕事が詰まっているわけでなく、なんとなくみんなの様子を把握しているだけの仕事なので、時間はあります。論文のひとつも進めてやろうと、(なぜか)ドイツ語文献なども持ってきたのだけれど、はて、ちゃんとこれらを生かすことはできるのか!?

既に時間感覚が怪しくなってきているのだけど、たぶんシドニー3日目のペンギンさん。空港に着いた早々、郊外の大学まで一直線で、まだ街中を見ないままでした。だから、夕べは、実は思い切って買ってしまった、その支払証明のプリントを持って、行ってしまった…

Sydney Hafen

フェリーターミナル沿いにはたくさんの観光客。そりゃそうだよね。だってこんなにきれいな空なんだもの。

Sydney Hafen

ダウンタウン側も美しい。でも、なんといっても、夕暮れ時のシルエットが、もうなんともいえないのは、港大橋。

Sydney Hafenbruecke

目的地へのアプローチは2層立て。その下層は、フェリーターミナルから歩いて近いほうから、オペラバーオペラキッチンと続いていきます。このあたりはチケットがなくても問題なく入れるエリア。そして、こんな景色のおつまみ。オペラバーの席はかなり埋まっていたのだけれど、防波堤に心地よい腰掛があって、おつまみを生かすにはそこにいけばいいだけじゃん! ペンギンさんったら、そりゃ、もう…

Opernhaus Sydney

30分前にはボックスオフィスに来てね、とのことだったので、階段を上がって建物の中へ。こんな演目の、20豪ドルのパンフレット。

Cosi fan tutte

ペンギンさん、本当にオペラってのは、生で見たことはなかったんです。もともとお芝居系をほとんど見ないペンギンさん。テレビでならオペラにもチャレンジしたことはあるんだけど、アリアが続くとどうにも退屈しちゃって、なんだか入り込めないんですよね。それに長いし。そういうことで敬遠し続けて、そういえばシバフント先生に、何で見ないの!?って顔をされた記憶があるわけです。先生はあくまでワグネリアンであった…

それにしても、ドイツにもスイスにも留学したこのペンギンさんが、オーストラリアでオペラデビューって…

Opernhaus Sydney

いくらなんでも世界遺産にするには早すぎたんじゃないの!?っていうのが正直な気持ちですが、でも、この、イェルン・ウッツォンによる曲線フォルムが現代建築の記念碑的建築物であるのは確かな話。近現代建築ファンとしては、当然注目の的なのです。1959年に建築を始めて、完成したのが1973年まで掛かったとか、実はすぐできるよって言っていて、予算がめちゃくちゃに肥大化したとか、どこかの東京で聞くような話満載の、ひょっとしたら巨大公共工事詐欺みたいな話も思い出すところ。そうはいっても、シドニーっ子たちの自慢であるには違いないらしく、こちらのドクターも、まずは行け!っていってたんですもの。

楽屋裏ツアーを20豪ドルとかで開催していたりもするけれども、機能主義者のペンギンさん、オペラハウスの機能はオペラを演じることにしかないはずでものね。やはり体感しなくては!

Opernhaus Sydney

このモーツァルトにしたのはまったくの偶然で、単純にほかに選択肢がなかったのでした。もうひとつ、カルメンもやっていたのだけれど、カルメンのほうは次回公演が満席で、今回の出張日程ではもうほかに見られる時間のオペラはないから、モーツァルト一択でした。まあいいや、ペンギンさんでも名前を知っているオペラだし。

ジョナサン・ダーリントン指揮、デイヴィッド・マクヴァイカー監督、フィオルデリージにニコル・カー、デスピーナにタリン・フィービッグ、ドラベッラにアンナ・ダウスレー、フェッランドにデイヴィッド・ポルティッロ、グリエルモにアンドリュー・ジョーンズ、ドン・アルフォンソにリチャード・アンダーソン、オペラ・オーストラリア合唱団とオーストラリア・オペラ・バレー管弦楽団。

ひょっとしたらブログを見た人がよだれをたらしてうらやましがるかもしれないから、とりあえず配役を書き上げてみたけど、ほら、ペンギンさん、オペラに関しては完全にビギナーでしょ。もう誰が誰なんだか。

…そういえば、シドニーのオペラ「ハウス」って有名なんだけど、肝心の「オペラ座」のほうは認識がなかったんですよね。オペラ・オーストラリアってのが興行主体なんだけど、はて。

Opernhaus Sydney

建物内部は撮影禁止なので写真がないのだけれど、この写真でもわかりますよね。ちょうどフォワイエが移っている形になるのだけれど、なぜ、こんな貝殻の形をしているのか。貝殻の概観は、狙ったものでもあるのだけれど、曲線フォルムに関しては、よく意図がわかりました。

なんと言っても、室内に一切柱がないんです。だから、フォワイエもホールも広々とした空間。一番後ろの席から舞台を見るのにまったく何の支障もないんです。そしてこれだけの人を収容できる。欧州の伝統的な箱型劇場は、情緒はともかくとして、必ずや死角ができてしまいますものね。

おそらく、だから、舞台の奥行きも相当広くできて、まずペンギンさんの印象に残ったのは、こんなにも奥行きが広い舞台でやるんだっていうこと。もっとも、そうなると結局、死角とはいわないまでも舞台を奥までくまなく見渡すには不都合な堰が出てくるのは否定できない。ペンギンさん、急遽の豪州行きであわてて予約できる席を探して、一番後ろの席になったのだけれど、同じ列のほんの少しの差で79豪ドル席と99豪ドル席が分かれてました。せっかくだから99のほうにしたけど、行って見たら理由がわかった。オペラハウスも、ぼったくっているわけではなかったみたい。

Opernhaus Sydney

で、肝心のオペラだけど、管弦楽のほうは聴くのが多少の趣味であるから、どうやら古楽編成らしいことは理解しました。2管編成といっても、この大きな舞台で、響く、響く。たぶん、建築家の綿密な計算があったんだろうなあ。

レチタティーヴォっていうんでしたっけ、語りの部分はフォルテピアノ伴奏で、昔テレビで見た門てヴェルディのチェンバロ伴奏オペラみたいって思いました。でもいいですね、なんかそこがシンプルで、歌い手の芝居が浮かび上がってきて。フォルテピアノの音色もみやび。

おっと、肝心のオペラの感想だった。やはり生で見ると、けっこう引き込まれるものですね。多少の予習をしてきたけれども、アルフォンソとデスピーナは、いちいち面白い! デスピーナ役はあたりだったと見えて、この日一番の「ブラーヴァ!」の喝采を受けていました。

そして、予習しなくて失敗したのは、どの音域がどの配役かをチェックしてこなかったこと! 2組のカップルの、どっちがどっちだか、最後までわからずじまい。せっかく作曲家が書き分けてくれたんだから、テノールは誰でとか、アルトは誰でとか、ちゃんと見ておくんでした。

それにしても、アルフォンソの、「ほれ、言って見やがれ、『コジ・ファン・トゥッテ』!」は、本当に面白かった。

けっこう観劇中に笑い声が聞こえてくるものですね。一番後ろの席だから、時々感想がもれ聞こえてきます…ききとれはしないのですが。ただ、もっと私語がうるさいかと思っていたら、みんなマナーがよくて、ちょっとびっくり。…って、オージーさんたち、失礼!

オペラのよしあしはよくわからなかったけど、引き込まれてずっと見ていたんだから、たぶんこの日の演奏はよかったんじゃないでしょうか。幕が閉じて、ブラーヴォ、ブラーヴィという声が上がり、何人かは立ち上がる人もいたみたいですが、アンコールまで求めるほどの拍手はなく、終了。

19時開演で、オペラハウスを出てこられたのは22時40分くらいだから、郊外まで変えるには、ペンギンさんも帰途を相当急がなければならないのも、アンコールが出なかった理由かも。

…とてもよかったし、面白かったのだけれど、なぜこうも女声のアリアが続くと眠くなるんだろう。オペラのアリアって、それぞれもっと短くていいと思いません!? まあ、ど素人の意見だから。

「コジ・ファン・トゥッテ」―アルフォンソの口ぶりからするなら、「女なんてこんなもんだろ」って、フェミニストからすれば許されざる暴言だけれど、貞節を賭けの対象にしたり、自分たちは賭けに勝とうとしているのに本気になって相手を口説いてみたり、レディーと友人に裏切られたと思って失恋したもの同士、より激しく熱烈に相手を求めてみたり、…要するに、「男だってこんなもんだろ」って言うのが裏のテーマなのかもしれません。

いずれにしても、ペンギン・フレンズたちもそうだろうけど、たぶん「永遠の愛」とか誓い合っちゃってることだろうけど、そんなものなんてないんだよって、確かにこのくらいの年齢になるとわかってきて、その意味ではとても面白いドラマでした。

Sydney Hafenbruecke

最後に、もしひょっとしてこれからオペラハウスに行くのに、このページを検索してしまった人のために。

正面入り口そばのフォワイエも雰囲気がよくて楽しめて、それと外のテラスに出られるのも魅力的。ただ、相当込んでいるので、現地にも案内がありますが、階段を上って裏側、北側のフォワイエ、その下層にバーがあるので、そしてこちら側からだとハーバーブリッジが見えるので、時間をつぶすならそっちがなかなかにお勧めです。
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