かえるくんのゆかいな日常

かえるのふたりづれが、いろいろなところに旅するブログ。さあ、今日も昼からビールを飲むか...

Entries

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • [No Tag]

太陽系、新しい地平!

今日の名古屋:晴れ時々くもり。24℃/34℃。

きょうは、ペンギンさんの仕事場に、チューリヒでめちゃくちゃお世話になったプロフェッサー・テルミナが遊びに来てくださいました。何でも日本旅行するのだそうで、ぜひとも楽しんできていただければ、ハッピーなのです。

さて、きのうは、ペンギンさんが実は結構心待ちにしていたイヴェントがありました。

NASAの打ち上げた探査船「ニュー・ホライズンズ」が、ついに冥王星に再接近したのです! そのご、無事である旨のメールを運用チームのメンバーに送ってきてくれました。冥王星の周りを小天体がうろちょろしていないとも限らないから、さしあたりの危機は脱してから、このメールを送ってくれたのです。

ペンギンさんもずいぶん歳を取っているので、当時は9つ、今となっては8つの惑星の「最初のフライバイ」の最後のときを記憶しています。当時、「ニュートン」 には、その写真がずっと載せられていたように思われ、何より、トリトンの「氷の火山」の噴火写真を見たときの衝撃は、忘れられるものではありません。結局、いまでも「ニュートン」を買い続けているのは、そのころの記憶に基づくのかもしれない。

その後、天文学は長足の進歩をたどってきました。ペンギンさんの知る太陽系というのも、ずいぶんイメージが違うものになってきました。でも、ペンギンさんは、やはり古きよき最後の世代に属するのかもしれません。いまとなっては、あのときを逃しては、「惑星」へのfirst encounterを、同時代的に体験することが出来なかったのですから。

「惑星」最後のフロンティアとして残されたのが冥王星。少なくとも、ヴォイジャー2号が海王星に近づいた当時、これが惑星であることに疑いの余地はほとんどなかったと思います。ただし、かなり変わった惑星であることは、子供の目にも明らかでした。なにより、太陽系に関する本、海王星までは写真が載っているのに、冥王星だけが創造図だったのですから。

ところが、科学が進歩してくると、ハッブル宇宙望遠鏡でも冥王星をある程度捕らえられるようになり、その結果、ものすごいモザイクの掛かった画像が紹介されるようになったわけでした。これなら創造図のほうがよくないか!?

そして、そうこうしているうちに、冥王星は「惑星」でなくなっちゃったわけです。それ以前にニュー・ホライズンズが打ち上げられたってわけです。多くの場合、それは幸運な決定、ということになります。惑星探査だからお金が出たんだと。アメリカ人のかなりが冥王星=プルート≒なんか犬の「格付け低下」に憤ったんだそうですが、まあわからなくはない。

…でも、概念化がすなわち価値の序列を位置づけるという社会科学の流儀を、この場合、自然科学が当然に見習う必要はない。科学の進歩にしたがって、冥王星はあやしいわけわからない惑星(?)から、エッジワース・カイパーベルト天体で最も発見の早く、他の天体に比して格段に知見のそろった、またとない典型に、この時点までに「出世」していたのですから。だから、「準惑星」(個人的には、惑星に準じるわけではなくて、独特の個性を持った小型惑星という意味で、当初出回った翻訳どおり、「矮惑星」のほうがいいと思うのですが、)の代表として、むしろ探査したい天体になったように思うのです。

…というか、望遠鏡で何とか捉えられる天体より、エリスとかセドナとか、望遠鏡でもろくに捉えられない天体ほど、近接撮影の写真を見てみたいなあ。まあ、ペンギンさんが生きている間は無理だろう。

小難しい理屈はともかく、ペンギンさんの世代までで最後になってしまったように思われていた、太陽系の大天体へのフライバイが、なんと28年ぶりに実現したわけです!

これをおいて、何を祝えというのでしょうか!

New Horizons kommt am Pluto an.

2006年に打ち上げられたニュー・ホライズンズは、なんと8GBしかメモリの容量がありませんん。…いや、「しか」ではないかもしれない。というのも、ヴォイジャーがつんでいるメモリは、なんと約70kBしかないのだから。…ペンギンさんが子供のころ、おうちにあったコンピューターは、MSX2+。そういや、やつにはメモリしか存在しなくて、ハードディスクという概念を理解するのに、やたら時間が掛かった覚えがあります。そこからすれば、ITも長足の進歩を遂げました。いまやフラッシュディスクもものすごい容量を誇るようになり、パソコンもハードディスクをやめちまって、フラッシュディスクのマシンが連発する有様なのですものね。MSX-FANの本を見ながら、ちまちまベーシックのプログラムを打ち込んでオリジナルゲームを楽しんだのは、ペンギンさんの年齢以上に、遠い過去になってしまったかもしれません。

ITの進歩もある程度落ち着いて、たとえばいま20歳の人にとって、それも日本に住む彼らにとって、もう何か、誰も見たことのない度肝を抜く新しい世界を知らなくなってしまった彼らがいるこの世の中では、「新しい地平」が見せる風景がとても衝撃的に違いないって思うんです。だって、だって、だって!、冥王星にハートがあるなんて、だれが予想してました!?

彼らは、少ない記憶容量と、何よりもとろい転送速度にさいなまれながら、無事でいる限りデータを送り続けると同時に、冥王星という「特異なEKBO」だけでなく、普通のエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)を目指して旅立っていきます。科学はちっともわからないけれども、それでも太陽系の果てが気になって仕方がないペンギンさん、彼らの成果を気長に待っています。


スポンサーサイト
  • [No Tag]

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。