かえるくんのゆかいな日常

かえるのふたりづれが、いろいろなところに旅するブログ。さあ、今日も昼からビールを飲むか...

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ライン三都物語(1)ドリッター・アクト

今日のケルン:晴れのちときどきくもり。7℃/14℃。

きのうからケルンに来ています。ペンギンさん、2か月ぶりのドイツ

ケルンには一度来たことがあるのだけれど、そのときは本当にケルンの街しか見なかったので、今回はもうちょっと周辺も見ようかな、なんて考えてみたり。

そういうわけで、今日もちょっとお出かけしようと思ったのですが、駅のポスターで、どうやら今日クラシックのコンサートをやっているらしいことを知り、せっかくなのでチケットを手に入れてみようと、大聖堂前のツーリスト・インフォメーションに行ってみました。とりあえず、ケルンといえば定番の写真を。

Koelner Dom

9:45くらいについてみたら、日曜は10時から営業ということだったので、しばらく待つことになりました。

てっきり夕方のコンサートかと思ったので、それまではボンの街を見てこようと思っていたので、Preisstufe 4の一日乗車券(15.70ユーロ)まで買ってあったのですが、今日のコンサートは11:00からとのことで、もうこっちではチケットは扱ってないから、直接フィルハーモニーまで行ってくれって。

フィルハーモニーペーター・ブスマン&ゴトフリート・ハーベラー、1986年)は、中央駅からみて大聖堂の裏手、ルートヴィヒ美術館を抜けた先。

Koelner Philharmonie

うっかり建物を一周してしまいました… 美術館の建物とは一体化した構造になっています。

アコーディオンとヴァイオリンの二人組が奏でる「トッカータとフーガ」をききつつ、入口を見つけて中に入ってみました。幸い、席は空いているとのこと。立ち席と座席とどっちがいい?って聞かれたので、座席の方にしてみました。たぶん、余ってる中では一番安いほうの席。15ユーロ。やすっ!

今日は夕方のコンサートだから、そんなに高くないんでしょうね。それに本当に後ろの方の席だったし。もっとも、それにしたって、チューリヒのトーンハレの夕方の演奏会の切符に比べてぐっとお安く、それもしかも当日券で。

で、こんなお昼間のコンサートだから、みんなそんな立派な格好はしてこないだろう、今日はいくらいい加減なペンギンさんの格好でも大丈夫だろうと思ったら、まあ…

Foyer, Koelner Philharmonie

ヨーロッパ人って、なんでこんなにスーツが好きなんだか。確かに夕方のコンサートよりも「比較的」ラフな格好をみなさんしているけれども、あくまで比較的ってことであって。あと、本当にラフな格好をしている人も比較的多かったのだけれど、これも「比較的」であって、2~3人が5パーセントくらいになった程度の話。

ところで、ペンギンさんはここに来るまで知らなかったのだけれど、ケルンのオーケストラには、西ドイツ放送交響楽団だけじゃなくて、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(Gürzenich Orchester Köln)というのがあるそうです。ペンギンさんは後者の方をきいたわけでした。いつものようにお手軽ウィキペディアで見てみたところ、由緒をたどれば15世紀までさかのぼることのできる楽隊で、マーラーの交響曲を2曲も初演するなど、歴史と伝統あふれる名門オーケストラ、ということのようです。

両者の本拠地が、この「ケルン・フィルハーモニー」。ここのホールを「ケルン楽友協会ホール」って訳すのは、なんか調子が出ないんですよね… フィルハーモニーを楽友協会って訳していいのは、ベルリンとウィーンだけ!?

さて、今日の曲目は…

Programm & Ticket, Guerzenich Orchester

アイヴズ:オーケストラ・セット第1番「ニューイングランドの3つの場所」
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ハイドン:交響曲第90番ハ長調

ドイツ語のプログラムを読むのは結構骨が折れるので、かなり早くにホールに入ったのに、休憩前の2曲分を読み終えることができないまま、コンサートは始まりました。指揮は、ギュルツェニヒ管の音楽監督のマルクス・シュテンツさん。プログラムの紹介によると、ヨーロッパじゅうで注目を集める気鋭の指揮者であって(まあ、ほかの紹介の仕方はないでしょうね…)、最近N響も振ったそうです。

アイヴズは、実はペンギンさん、録音含めてまともに聞いたのは今回が初めて。素人音楽家で実験精神にあふれたアメリカの人、っていう印象くらいしかない。もっとも、この人はイェールで作曲の勉強をしたような人だから、ただの保健屋さんじゃなくて、音楽家が保険屋さんをやっているようなもので、日曜音楽家ではあっても、ディレッタントといってよいのかはかなり疑問があるような気もします。素人っていうのは、音楽のセンスなんかかけらもないのに、場をわきまえない格好でふらっとコンサートに訪れるペンギンさんみたいな人のことを言うのです。

で、この曲は3曲からなる組曲の形式をとっているようなのだけれど、2曲目がとてもよかった! 1曲目の、今一つ店舗の乗らない、暗い雰囲気の、不協和音の不気味に響く、どこか映画の効果音みたいな音楽の後に、ばーん!と明るくマーチが始まるのです! で、それが、すぐにひっちゃかめっちゃかになっていく。

パンフレットの説明によれば、2曲目は、独立記念日のアメリカの講演の様子を描写したものらしい。いまひとつ技量のないマーチングバンドが演奏していて、何分にも下手だから、最初は調子を合わせてもすぐにめちゃくちゃになっちゃうんです。こういう音楽に、一流のプロを使うのは無駄遣い!? いや、そうでもなさそうです。だって、バーン!ってところはきれいでないと、あとがおかしくなっちゃうのが面白くないから。で、あまりにひどい演奏なのできくのをやめて、そこここにあるくと、ペンギンさんみたいな初心者が楽器の練習をしていたり、そのうちまたマーチングバンドに出会うんだけど、2か所から同時に音が聞こえてきて、もううるさいうるさい。音のバランス? 知ったこっちゃないっていう感じの、すてきな曲すぎて、思わずこの曲終了後にフライング拍手が起きていました。

バルトークもまた、ペンギンさんが実は六に聞いたことのない作曲家なのだけれど… ヴァイオリン独奏はトーマス・ツェートマイアーさん。最近では指揮活動でも活躍中とのこと。この人が、最初っから最後までものすごい演奏をさせるバルトークの悪意に反して、気迫のこもった演奏を見せています。

…そうなのだけれど、それはよくわかるのだけれど、やっぱりペンギンさん、なぜか協奏曲って駄目なんですよね… はっきり言って途中で飽きてきちゃうんです。なんでだろう。カデンツァとか聞いてて、すごい!って思ったりするんですよ。でもそれは独奏楽器の魅力ってだけか… 独奏とか小編成の曲だと聞いてて飽きないんですけど、協奏曲になると、どういうわけかとたんに駄目。聴こう聴こうって思うんですけど、もう、すぐに飽きちゃう。

協奏曲って、たいていのコンサートにだいたい1曲は入っているものだから、こんな具合なのはもったいないと思うんですよね… どうすりゃいいんでしょ!?

と、ここで休憩。言ってみれば、第1幕が終了。

それにしても立派なホールです。

Tribune, Koelner Philharmonie

ペンギンさんの座った席は一番後ろから2列目。こんな席からでも、演奏者がよく見えます。傾斜が急で、前の人の頭とかにまったく邪魔されないんです。安いチケットのひとにやさしい、いいホールです。音響がどうこうとかはちょっと良くはわからないのですが、少なくとも悪いとは思えない。オーケストラの演奏も一流で、これはいい体験をしに来た、と思いました。

…ペンギンさん、音楽は好きだけどよくわからないのですが、それでもペンギンさんが今一つと思うのが二流だという勝手な基準のもとに、聴いててだめでないのは全部一流ということにしています。クラシックに関しては、一応、ベルリンだ、ウィーンだのの音は、意識するにせよ無意識にせよ、たくさん聞いていて、たぶん頭の中のスタンダードになっているでしょうから、ね。でも、録音やBGMのそんなのより、ペンギンさんにとっては「一流」の生の音のほうが、格段に上!

ちなみに、ペンギンさんの席の後ろの席の後ろ、つまり2段上は通路になっていて、こんな感じ。立席の切符だとここで鑑賞するようです。一応、休憩用の長いすとかもありました。

Stehplatz, Koelner Philharmonie

休憩開けてコンサートの後半は、ハイドン。これがメインディッシュ。アイヴズ、バルトークと来て、ハイドンかいっ! いや、ハイドンも好きなんですけど、いきなりここで古典派はないだろう、と曲目を見たときから突っ込んでました。だいたい、30分以内に終わる簡潔かつ明確な構成の、調整もペンギンさんが一番わかる「ハ長調」の曲。前2曲に比べて、明らかに均衡を失していないだろうか。しかも、メインディッシュには軽すぎないだろうか…

でも、だめ。この曲は、演奏会のメインにしないとまずいんです。第4楽章、パンフレットに、いったんゲネラルパウゼして、みんなのフライング拍手を誘ってから、おもむろにコーダってあたりが面白いんだよね、なんて書いてあったわけですが、これ、本当に豪快にいったん終わっちゃうんです。で、指揮者のシュテンツさん、ノリノリで、指揮棒を斜め45度で制止、豪快に終わった雰囲気を作って、わかっていてもやってしまったフライング拍手がちらほら。ちょっとここ、面白い。いたずらっ子ハイドン。

さて、そんなわけで、コンサートも終わったのかな、と思っていたら、ハイドンの曲でただでさえ楽団員が減らされているのに、さらに減って、15人だけが居残りで、照明もぐんと落ちて、そこでシュテンツさんが再登場。ドイツ語で説明するのだけれど、ペンギンさん、よく聞き取れなかった。やっぱりドイツ語能力が足りません。

あれ、なんで終わらないんだろうと思って、よく見るとパンフレットのプログラムに、「3. Akt」の文字。第3幕ってこれだったんですね。隠し玉。それは現代の音楽でした。

バンドの合唱隊が中世の教会の歌を奏でるのを背景に、それをエコーさせて沈思的に演奏する15人の弦楽奏者。それにさらにサンプラーが加わって、背景の音を流していきます。曲は重く沈んだようなエコーを演奏していたかと思うと、今度は激しく変化して、サンプラーさんも大活躍。最後にまた合唱が戻ってきて、深く沈んだ雰囲気で曲はおしまい。

ブレット・ディーンカルロ

初演は1997年で、オーストラリア室内管弦楽団によるとのこと。「カルロ」というのは、16~17世紀のイタリアの伯爵だった、カルロ・ジェスアルドにちなんだもので、そこにインスピレーションを受けて作った作品とのことです。彼は優秀な音楽家であったのだけれど、その後、奥さんと自分のファンを殺しちゃったんだそうでして、まあそういう側面を織り込んで、音楽家としての彼への記念としたということのようでした。

まあ、それにしても、テープ音楽が出てきて以降、こういう録音物とオーケストラという組み合わせは現代音楽のパターンの一つになっているのだ、という知識くらいはありましたが、実際に生できくのは初めて。で、思ったことなのですが、オーケストラには無限の可能性があるけれども、その可能性はやはり人間がその場で出す音に限界づけられているのでないか、という、雑駁な感想。

確かにテープ音楽では今までの学期のできない音をつくることはできるんだと思うんです。でも、そうしてしまうと、その場で音を作っているという感覚は失われてしまう。しかも、昔のテープは音が劣化して、いい具合に独特の音質を出せたのでしょうけど、今や時代はデジタル。そのいかにも自然な音を背景に、本当に自然な音がまじりあっても、なんだか調子を出すのは難しいのかな、と。何となくそう思いました。

でも、ペンギンさんがこの日の演奏で一番気に入ったのはこれ! こんな現代の曲でも、聴衆の拍手はかなり大きなもので、帰りにみんなこの曲の追加説明資料をもらっていたことをみても、この第3幕、成功だったんじゃないのかな。問題は、せっかく聞いた曲がどういうんだったのか、現代の最新の曲だけあって、容易に思い出せる手段がないということだ…

どうだった、かえるくん?

Foyer, Koelner Philharmonie

―ペンギンさんの適当な感想文が、また始まったねぃ。
―そういうのはペンギンさんに任せて、おいらたちは早くビールが飲みたいねぃ。
―本当にねぃ。
―ははは。

くまくんがどういう反応をしたのかはペンギンさんは知りませんが、まあともかく、ケルンでのオーケストラ体験はこんな感じでした。

 BBBBiiiieeeerrrr!!!!

今回のビール

ケルンのビールは、以前来た時にも飲んでいるのだけれど、ツーリスト・インフォメーションで、この地域一帯のビールを案内した本を発見して買ったので、それに基づいて、ケルンの老舗に行ってみました。このブログを書き始める直前に。

Muehlen Koelsch

ミューレン・ケルシュってこの銘柄。ケルン特産のビールの種類である「ケルシュ」なわけで、やっぱりすっきりを旨としていて、甘味や酸味はあまり感じないのだけれど、苦みはちょっと感じる、そんなビールです。コクも、前に来て飲んだ時のケルシュの印象よりもだいぶ濃い感じ。ということは、要するに、いうなればスイスのビールにちょっと近いものが感じられて、さらに言えば日本のビールにも近いみたい。

醸造所の直営店は、ケルン旧市街の中心、ホイマルクトの一角を占めています。ホイマルクトは、前に一度来たことがあったし、広場の一角だからすぐにわかるだろうと思いましたけど、だいぶ迷いました。この広場、路面電車の南側にもつづいていたんですね… たぶんほかでも飲めるんでしょうけど、直営店はホイマルクトの電停の「南」側です。

zum Malzmuehlen
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